健康寿命につながる3つのポイント

alarm-1964166_960_720

健康の維持・増進には、規則正しい生活が大切。そんな誰もが知っていることでも、その「規則」とは何かと聞かれると……。そうした疑問に対し「規則とは時間、つまり体内時計のことです」と説明するのは日本大学薬学部の榛葉繁紀教授。体内時計を整える生活習慣が健康長寿の鍵になると話します。

 

「1日の体の様子は体内時計でコントロールされている」——。榛葉教授は、先ごろ行われた同大学市民公開講座でそのように説明し、体内時計が乱れることが不健康短寿命につながることを強調。それを改善するための方法として、3つのポイントを提案します。

1つ目が睡眠。榛葉教授によると、休日に寝だめをするのではなく、毎日起きる時間を決めて、体内の時間と生活時間を合わせることが大切だそうです。「平日と休日の睡眠時間の違いが、時差ぼけや肥満を招く原因になります」と注意を促します。

 

体内時計に合わせたメニュー選び

2つ目は朝食を摂ること。「脳は太陽の光を浴びて朝が来たことに気づきますが、内臓は絶食の後の食事により朝が来たことに気づきます」。肥満や糖尿病のリスクが低下するといった健康に関することに加え、テストの成績にも影響を及ぼすといったデータを示し、しっかりと朝食を摂ることの重要性を強調します。

さらに、「同じ栄養素でも時間によって使われ方が異なる」と榛葉教授。脂肪や糖質は、昼間はエネルギーとして燃焼されるのに対し、夜間は中性脂肪として蓄積されやすくなるそう。そのため、夜は糖質よりもタンパク質を多く摂るようにするなど、体内時計に合わせた食事の選び方を提案しています。

 

日常生活の中で効果的な運動を

3つ目は適度な運動です。階段を使ったり電車の中で立ったりと、日常生活の中での行動を工夫するだけでも効果は十分。特に高齢者では「いつもより少しシャキッとするだけでもよい」と話します。

「早寝早起き」「朝食」「適度な運動」という3つのポイント。榛葉教授は「こうした規則正しい生活が大切なのは当たり前ですが、今はこの当たり前のことが軽視されていて、それが病気につながっているんです」と話します。体内時計を整える“当たり前”の生活習慣を身につけ、健康長寿を目指しましょう。