「更年期障害」をテーマに健康サロンを実施
枚方市のだいいち薬局、クリニックと共同で

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かかりつけ薬剤師や薬局、さらに健康サポート薬局制度の運用などもあって、地域の調剤薬局が地元の人を対象にした健康講座などを開くケースが増えています。

大阪府枚方市のだいいち薬局もそのひとつ。今年で3回目となる健康サロンがこのほど、隣接する愛成クリニックのホールを利用して開かれました。これまでは薬局の店内スペースで実施していましたが、今回は規模を拡大して開催しました。

 

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テーマは「いつまでも元気できれいに!中高年からの女性の悩み対策講座」と題して、更年期にありがちな様々な症状について、愛成クリニック婦人科医師の中川祥子先生が様々なケースについて説明。第2部は、だいいち薬局管理薬剤師の竹原信子先生の「変わり目世代のための薬と食事・運動の話」。第3部は「専門医が答える女性の悩みQ&A」として3部構成で行われました。

中川先生は、更年期障害の要因として、女性ホルモンが45歳くらいから急激に低下し、その結果、コレステロールや中性脂肪の増加、心血管リスクの増大、骨量減少、乳房・性器の萎縮などの身体症状を生み、ほてりや発汗、イライラ、倦怠感、などの更年期症状につながることなどを説明しました。

その治療法として、ホルモン補充療法、漢方療法、プラセンタ療法、エクオールによる療法などを挙げ、血管・運動・神経症状が主体の場合はホルモン補充、長期の不定愁訴が主体の場合は漢方を利用するなど、状態に合わせた治療法とそれに適した医薬品とその使用上の注意点などについて具体的に提示しました。

また近年、乳がんが急激に増えていることについて、「乳がんは2010年には12人に1人だったのが、昨年は9人に1人が罹患するまでに増えています。40代、60代に多いのが日本の乳がんの特徴です」と指摘、定期検診の必要性を強調しました。

 

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竹原先生は、症状緩和のための漢方薬の基礎知識や尿もれ発生の仕組みなどについてわかりやすく説明すると同時に、更年期対策には、「日頃のバランスの良い食事と適度な運動が大切」として、「加齢に伴って食が細くなるが、ビタミンや良質のたんぱく質を摂取することが重要。体をつくるのに必要な必須アミノ酸20種類のうち9種類は体内で作られず、外部からの摂取が必要。そのために肉や魚、卵、牛乳を意識してとること」と説明しました。

また「このところ大豆が見直されていて、納豆を日常的に食べる関東地方とあまり食べない関西地方の骨折発生率を比較すると、関西が目立って大きいという調査もあります」と、大豆の有効性について触れました。

特に「大豆に含まれる大豆イソフラボンは、腸内細菌によって女性ホルモンに類似した分子構造を持つエクオールの産生につながり、これが更年期症状を緩和します。ですが、体質的にそれが可能なのは日本人女性の2人に1人とされていて、エクオールを外部から摂取することは有効な策です」と、近年の動向を交えながら報告しました。

セミナーの閉会に際して、だいいち薬局の竹原潤薬局長は「これからも地域のためにこうした活動を続ける。開催頻度についても見直しをしていきます」とその意欲を語りました。